フリーランスである私が、夏季時短営業の試験導入を終えてわかったこと

VIVIBONDのミナベです。
この夏、VIVIBONDでは我が家の小学一年の息子の夏休みに合わせて、一時的に営業時間を短縮する試みを実施しました。
時短営業を振り返ってみて、良かった点や反省点などをまとめてみました。
「夏季時短営業」を導入したきっかけ
我が家には今年小学校に入学した息子がいます。
息子は0歳から保育園へ通い始め、卒園するまで夏休みとは無縁の生活を送ってきました。
そこで私は、息子が小学校に入ったら少しでも多くの夏休み気分を味あわせてあげたいなと考えていました。
仕事を辞めずに実現するにはどうしたらよいのだろうと考えたときに、いっそのことVIVIBONDの営業時間を息子の夏休み期間中だけ短縮してみようと思いついたのです。
「夏季時短営業」の内容
平日の営業を午前中のみとしました。
具体的には次のように定めました。
【営業時間】
平日 9時~12時 (通常は平日10時~17時)
【メール】
受け付けは常時ですが、返信は翌日になることもあり
【電話】
平日 9時~12時 (通常は平日10時~17時)
緊急時の場合のみ営業時間外も対応(ただし、在宅中に限る)
【期間】
2017.07.20(木) 〜 2017.08.31(木)
「夏季時短営業」におけるメリットとデメリット
メリット
- 息子の夏休みに付き合える時間が増える
ズバリ、仕事をしないことで生まれる自由時間をまるっと息子のために使えます。
ちょっと遠いところにある大き目の公園や科学館、海など、息子の行きたい場所に連れていくにはまとまった時間があると好都合です。
同県の親戚の家に遊びに行ったり、お友達のお家へ行ったり、逆に来てもらったり、じっくり遊ぶことができます。
デメリット
- 顧客離れの不安
- 作業時間の減少
まずは「顧客離れの不安」について。
時短営業はお客様からすると不便に感じられることだと思います。
これを機に別のデザイン会社を探されてしまっても、ここは受け入れる覚悟が必要です。
ただ、その前に最低限ですが出来ることがあります。
【 顧客離れの不安への対策】
自社の公式HPやSNSで事前告知するのはもちろんのこと、お客様と会った際にその旨をお伝えしておくと、だいぶ違うのではないかなと思います。
私のような制作の仕事はお客様と密に連絡を取り合うので、自分の現状を日頃からお伝えすることが多く、その中でご理解してもらえるように動きました。(動くと言っても正直に夏休みの子供と遊ばせて欲しいと旨をお伝えしただけですが..)
次に「作業時間の減少」について。
物理的に仕事をする時間が減るので、仕事を引き受ける量に制限をかけざるをえず収入に響きます。このあたりは織り込み済みなのでどうしようもありませんね。
そして、当然作業にかかる日数も増えてしまいます。一日で終わる仕事が二日かかるイメージです。こちらも収入に響くので辛いのですが、それよりもお客様にご迷惑をお掛けしてしまう恐れがあることを考えなくてはなりません。
お客様を長い時間待たせてしまうのはよろしくありませんので、私は次のような方法で乗り切りました。
【作業時間の減少への対策】
土日に息子を夫に任せ、丸一日仕事部屋に籠って作業にあたりました。
本来であれば土日も休業としたいところですが、柔軟に動くことで平日の時短営業が叶うなら、むしろありなんじゃないかなと思います。
息子も夫と二人のデートは新鮮そうでしたし、毎週のことではなかったので特に不満の声は聞こえてきませんでした。
「夏季時短営業」をやってみてよかった点
息子の遊びに沢山付き合えた
よく出掛けてよく遊びました。
平塚方面の公園へ出掛けたり、湘南台の子供館へ行ったり、ベイブレードを探して家電量販店をハシゴしたり、ポケモンGOを兼ねた散歩もよくしました。
お友達の家へ行ったり、こちらに遊びにきてもらったりも頻繁で、息子にとってこんなに遊んだ夏は初めてです。
息子に「仕事とオレのどっちが大事なの?」と聞かれなくなった
これ、笑っちゃいますが本当の話です。
これを言われると胸が締め付けられるように辛いです。働くママ友達もこの手のことで心苦しい思いをしている人が多いですね…
「ママは午後からあなたと遊ぶ。だから仕事は午前中だけにするって決めた。」と伝えたときの、息子の満足げな顔は忘れられません。(実際には何回か午後も仕事させてもらったんですけどね 笑)
息子がゆったり過ごせた
疲れやすい夏に無理せず過ごせたのはよかったです。
反省点
息子の学習時間が営業時間と被ってしまった
学童で習慣づいた学習時間が9時から10時で、ちょうど私の営業時間と被ってしまいました。
学童に行っている日は問題ありませんが、学童に行かない日は困りものです。何分まだ小学一年生。一人学習は夢のまた夢です。
せっかく習慣づいた学習時間を変えるのはよくないと思い、営業中に息子の夏休みの宿題や課題に付き合うことになってしまいました。その間、電話がかかってきたら応答しましたが、作業時間が減ってイライラの原因となってしまいました。午前中で仕事が終わらず午後に持ち越すなんてこともありました。
今思うと、「習慣」に拘らず、もっと柔軟に学習時間を変えても大丈夫だったかなと思っています。
息子の暇つぶしアイテムに気を配らなかった
こちらも学童に行っていないときのことです。
私が仕事をしている間は、手持ちのおもちゃやiPad(主にYouTube)で時間を潰してくれるものと簡単に考えていました。しかし、一人遊びも限界があったようで「ひまー、ひまー」と連発。学童のほうが楽しいと言うこともありました。(じゃあ行く?というと「行かない」と言うんですが 笑)テレビゲームやタブレット学習などがあったらちょっと違ったのかなと思いました。
まとめ
思い切って時短営業をしてよかった
当初は、「お客様に多大なるご迷惑を掛けてしまったらどうしよう」とか、「お客様が離れて行ってしまったらどうしよう」といった不安がありましたが、結果的には思い切って時短営業をしてみてよかったです。
私がワーキングマザーとなって以来テーマとして掲げている「ライフワークバランスの実現」にそぐう行動でもあったかな、とも思っています。
時短営業は冬期や春期にも応用が利く
今回は夏休みに合わせた時短営業でしたが、夏休み以外にも冬休みや春休みといった長期休暇があるので、臨機応変に時短営業を実施していきたいと考えています。
「働き方」に改めて目を向けることができた
社会が「働き方」に注目している今、フリーランスだからこそ出来る働き方があると思いました。
働き方に幅を持たせることで、子育てや介護、勉強などをしながらでも無理なく働けるような社会になることを願っています。